「ケノン美顔器」で調べると、話が少しややこしいことになっています。脱毛器のはずのケノンが、美顔器としても語られている。どちらが本当なのか。
答えはどちらでもなくて、「ケノン美顔器」という単体の製品はそもそもありません。ケノン本体(¥79,800)に、別売のスキンケアカートリッジ(¥7,900)を装着したときのモードの呼び名です。まず本体、というのがすべての前提になります。
この記事は体験レビューではありません。ケノン公式サイト・公式店の記載を確認して、仕組み・費用・手間を整理したものです。確認日は本文に明記しました。
公式FAQは「約1週間の間隔でご利用ください」「毎日使えば早く結果が出るというわけではありません」としています(2026年8月3日確認)。つまり週1回で十分で、毎日やる道具ではありません。むしろ難しいのは、週1回をとばさずに続けることのほうです。1回分の手順が軽くないからです。
ケノンとは?脱毛器でもあり美顔器でもある理由
ケノンは、アローエイト株式会社が販売する家庭用光美容器です。
脱毛器として有名ですが、正確には「カートリッジを交換することでさまざまな用途に使える美容機器」です。脱毛用・美顔用など複数のカートリッジが展開されており、悩みに合わせて使い分けられます。
- 本体価格:¥79,800(税込)※公式サイト・楽天エムロック公式店ともに同額(2026年8月3日確認)
- スキンケアカートリッジ:¥7,900(税込)/別売
- 技術:フラッシュ光(IPL)方式
- 照射回数:スキンケアカートリッジはレベル1で20万発、レベル10で42,857発(照射面積15mm×30mm・2026年8月3日確認)
- 熱量調整:10段階
- 冷却:本体に冷却機構はなし。付属のクーリングパック(保冷剤)で照射前後に手動で冷やす
- カートリッジ種類:脱毛用・スキンケア用など
- 製造:日本製
楽天ランキング脱毛器部門で長期1位を続けており、楽天公式店の口コミ件数は200,000件超(2026年9月11日確認)。「長く、多くの家庭で使われ続けている」ことの分かりやすい実績です。
スキンケアカートリッジとは?美顔器として使う方法
ケノンの美顔器機能を使うには、スキンケアカートリッジ(別売・¥7,900税込)に交換します。付け替えるだけで自動的にスキンケアモードに切り替わります。
脱毛用カートリッジと同じ光の技術をベースに、肌への照射条件を調整したものです。毛穴ケア・肌のキメや肌トーンへのアプローチを目的とした使い方ができます。
⚠️ 先に知っておいてほしい2つの条件
- カートリッジ単体では動きません。ケノン本体(¥79,800)に装着して使うアタッチメントです。「美顔器だけ7,900円で買う」ことはできません
- カートリッジは、ケノン正規店で本体を買った人にしか売ってもらえません。公式注文ページに「ケノン正規店でケノン本体をご購入されているお客様のみへのご販売となります。正規購入の確認が出来ないお客様からのご注文につきましてはキャンセルさせて頂く場合がございます」と明記されています(2026年8月3日確認)
本体をすでに持っていて、美顔器モードだけを足したい方はこちらです。楽天の商品名も「ケノン本体を既にお持ちの方が対象です」と書かれた単品販売ページになっています。
使い方の流れ(公式の手順)
- 洗顔後、清潔な状態の肌に使用する
- スキンケアカートリッジを本体に装着(自動でスキンケアモードに切り替わる)
- 熱量を最低から始めて、慣れたら徐々に上げる
- 照射する前に、当てる場所を保冷剤で10秒ほど冷やす
- 照射する
- 照射した直後も、同じ場所を保冷剤で10秒ほど冷やす
- 使用後は保湿ケアをしっかりする
- 次に使うまで約1週間あける(公式FAQ)
冷却でひとつ、見落としやすい点があります。広い範囲をまとめて冷やしてから連続で照射するやり方は公式の手順ではありません。公式FAQは「一発一発の照射毎に、つど前後冷却を行ってください」としています(2026年8月3日確認)。顔半分をいっぺんに冷やして一気に当てたほうが早そうに見えますが、手順どおりが前提です。
つまり「カートリッジ交換→一発ごとに前後10秒の冷却→保湿」。この一連を、毎回やります。
他方式の美顔器との違い
美顔器を探すと、だいたいこの3方式が候補に挙がります。
| ケノン | マイクロカレント系 | EMS系 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 光(IPL)でケア | 微弱電流で細胞へ | 電気刺激で筋肉へ |
| 主な悩み | 毛穴・肌トーン | ハリ・フェイスライン | たるみ・輪郭 |
| 脱毛もできる | ✅ | ❌ | ❌ |
| 価格帯 | ¥79,800 | ¥40,000〜 | ¥20,000〜 |
| 1台で完結 | ✅ 脱毛+美顔 | ❌ 美顔のみ | ❌ 美顔のみ |
ケノンの位置づけは「1台で脱毛と美顔の両方」。ここに価値を感じるかどうかで、向き不向きがはっきり分かれます。
「期待と違った」という声はなぜ生まれるのか
「ケノン 美顔器」で検索すると、否定的な言葉のついた検索候補も出てきます。買う前に手が止まるところですが、公式情報を突き合わせると、そう書かれる理由はだいたい3つに分けられます。
① 光のケアは、たるみ向きではない
ここがいちばん大きいと思います。IPLの光が働きかけるのは肌の表面側で、ほうれい線や輪郭のたるみを引き上げるための仕組みではありません。毛穴やくすみのような表面の悩みと、フェイスラインの悩みは別の話です。たるみが主な悩みなら、光ではなく微弱電流で肌にはたらきかけるマイクロカレントタイプのほうが方向が合っています。
② 週1回の手順が、実際には続かない
上の「使い方の流れ」を見てのとおり、1回分の手順は軽くありません。保冷剤を冷凍庫から出してくるところから始まって、一発ごとに前後10秒の冷却。週1回でも、これをとばす週が出てきます。否定的な声の何割かは、続かなかったという意味だと考えるのが自然です。
③ 1ヶ月では判断できない
公式FAQは「毎日使えば早く結果が出るというわけではありません」としています。週1回の間隔だと、1ヶ月で4〜5回しか使えません。光のケアは継続前提なので、1ヶ月で見切りをつけた人の評価と、数ヶ月続けた人の評価は、同じ製品でも分かれます。見積もっている時間が違うだけです。
顔だけが目的なら、たぶんケノンではない
はっきり書きます。顔のケアだけがしたい方に、ケノンは向いていません。
¥79,800のうち、大部分は脱毛器としての性能です。顔だけのために買うと高いうえに、カートリッジの付け替え・ゴーグル・手動冷却の手間が毎回ついてきます。この手間に納得できるのは、同じ機械で脱毛もする人です。
顔だけなら、同じ光のケアでもかぶって座っているだけで終わるマスク型のほうが構造的に続きやすい。ケノンは「やる日」を決めないと始まらない道具です。
脱毛もまとめてやりたいならケノン、顔だけならマスク型。続けられる手間かどうかで決めるのが、いちばん外しません。
メリット・デメリット
デメリット(先に正直に)
本体価格が高い(¥79,800):決して安くはありません。この金額の大部分は脱毛器としての性能なので、「脱毛も美顔も1台で」という前提の人向けの価格です。
なお、ケノンは本体を置いてハンドピースをつなぐ据置型で、使うたびに場所をつくります。手軽さを最優先するならハンディタイプという選択肢もあり、そちらは出して当てるだけ。そのかわり照射頻度は高めで、美顔機能はありません。何を優先するかの違いで、機種ごとの整理は家庭用脱毛器の比較にまとめています。
冷却は手動:ケノン本体に冷却機構はありません。付属のクーリングパック(保冷剤)で、照射の前後に10秒ずつ、しかも一発ごとに冷やすのが公式手順です。美顔モードでいちばん手間のかかる部分で、「今日はやめておこう」の原因になりやすいのはここです。
カートリッジの確認が必要:美顔器として使うには別売の「スキンケアカートリッジ」(¥7,900)が必要で、しかも正規店で本体を買った人にしか販売されません。同梱カートリッジの構成は時期で変わるので、セット内容を購入前に確認してください。
継続が前提:約1週間間隔のペースを守れる方向けです。「何となく使う」だと変化を感じにくいタイプの道具です。
メリット
脱毛と美顔器が1台で完結:カートリッジを交換するだけで、脱毛ケアと肌ケアを同じ機器でできます。2台買う必要がないのは費用面で大きい。
熱量調整が10段階と細かい:弱い段階から肌を慣らしながら上げていける設計です。初めて光美容器を使う人が入りやすい作りになっています。
200,000件超の口コミという実績(2026年9月11日確認):長年多くの家庭で使われ続けているという事実は、購入前の判断材料になります。
⚠️ こんな方には向いていないかもしれません
- まずは数千円の美顔器から試してみたい方
- 1ヶ月以内の変化を期待している方(光ケアは継続が前提です)
- カートリッジ管理が煩わしく感じる方
✅ こんな方に向いています
- 脱毛と美顔、両方の悩みをまとめて1台にしたい
- サロンに通う時間がなく、自宅でケアを完結させたい
- 40代で毛穴・くすみ・肌のトーンが気になってきた
- 週1回・手順どおり、を守れるタイプの方
よくある質問
Q. スキンケアカートリッジは本体に付属していますか?
標準では付属しません。別売で¥7,900(税込)です。本体に同梱されるカートリッジの構成は時期によって変わるため、注文前に必ずその日のセット内容を確認してください。美顔用が目当てなら「同梱か・別売か」を見てから注文するのが確実です。
Q. 美顔器として使う頻度は?
公式FAQは「約1週間の間隔でご利用ください」としています。毎日使う必要はなく、間隔をあけて継続する使い方です。なお美顔器モード専用の推奨頻度は、公式サイト上では明示されていません(2026年8月3日確認)。
Q. 毎日使ったほうが早く変わりますか?
回数を増やせば早い、というものではありません。公式FAQも「毎日使えば早く結果が出るというわけではありません。1週間程度の期間を空ける事をお勧めします」としています。増やすことより、週1回をとばさないことのほうが大事です。
Q. ほうれい線やたるみにも使えますか?
光のケアは毛穴や肌トーンに向いたもので、フェイスラインを引き上げる仕組みではありません。たるみが主な悩みなら、マイクロカレントタイプの美顔器など別の方式を検討したほうがいいと思います。
Q. 脱毛と美顔を同じ機器で使い分けられますか?
カートリッジを交換するだけで切り替え可能です。1台で両方のケアができる点がケノンの特徴です。
Q. どのくらいで変化を感じますか?
公式は期間を約束していません。週1回の間隔だと1ヶ月で4〜5回なので、回数が積み上がるまでに時間がかかります。1ヶ月で判断せず、数ヶ月単位で見る前提のほうが現実的です。
まとめ
- 「ケノン美顔器」は単体製品ではなく、本体¥79,800+別売スキンケアカートリッジ¥7,900のモード
- 使用頻度は週1回(公式FAQ)。毎日やる道具ではない
- 手間の中心は一発ごとの手動冷却。ここを許容できるかが分かれ目
- 顔だけが目的なら向いていない。脱毛とセットで使う人のための1台
高い買い物なので、決め手は「機能が多いか」ではなく「自分の暮らしで週1回続くか」です。どこで買うか(公式・楽天・Amazon・Yahoo!の違いと、カートリッジの購入資格の話)は、ケノンはどこで買う?に分けて整理しました。サロンに通う選択肢とまだ迷っている方は、ケノンと脱毛サロンはどっち?が先です。
楽天の公式ショップなら、カートリッジのセット内容を確認したうえで、使い慣れたアカウントとポイントでそのまま始められます。まず今日のセット内容を見るところからどうぞ。



